Dec 27, 2014
約1年ぶりのお客様宅訪問です。
実は、1年前に取材・撮影を
お客様にお願いをしていたにも関わらず、
今にいたりましたこと深く深く反省しております。
またこのブログを楽しみにお待ちいただいている皆様にも大変失礼致しました。
アビターレも来年オープン19年目をむかえ
時の流れをひしひしと感じておりますが、
今回ご紹介させていただきますお客様は
アビターレ1997年5月3日オープンの数日後に御来店いただきました。
ウェスティンホテルのお近くをお散歩されて偶然にということですから
御縁というものは不思議でなりません。
偶然は必然ともいいますが…お客様とは運命の出会いだっだのでしょうか。
お客様は幼少の育った環境の今はなき家の記憶をたどって…
大事に大事に夢をかたちにされました。
また、その夢もあくまで続きであり、今この瞬間も夢を抱かれ過ごされていることと思います。
お客様は東京からほどよい郊外に家を建てられました。
敷地はかなり広く、今現在2棟を建てもう1軒は計画中です。
今年の秋に2軒目の家の家具を納品してきました。
また改めて御紹介させていただきます。
敷地内に入るとまず日本であるという意識がうすれてしまうほど
タイムスリップされた空間に吸い込まれます。
都会の喧騒を忘れ、
自然の中にいる自分の存在が心地よいと感じられる瞬間でしょうか。
ヨーロッパの風景に出会ったような優しい気持ちになれます。
5~6年前から具体的に計画されたこの建築は、
私が目にしたお客様が目の前でサッと描かれたデッサンから始まります。
家の外観、庭、リビングダイニングルーム、ゲストルーム、書斎…壁の絵の飾り方など
お客様の頭の中にできあがっていたようでした。
竣工後数年たった今、外壁のつたの成長、ガーデンの生い茂る自然を目にしたり
お部屋の内装や家具の配置などをまじまじと見ると
あのデッサンを思い出します。
また、願えば叶うということを実現されたパワーに感動さえ覚えます。
夢をかたちにする素晴らしさをお客様より教わったような気がいたします。
また、家具はほぼ100%アビターレの家具。
オブジェもランプからはじまり、お邪魔するとまるでアビターレのショールーム。
今はもう廃番で製作していないマルケッティ社の家具などを含め
10年以上かけて集めてくださいました。
アビターレの歴史とともに家具のデザインや仕上げも変化してますので、
私も懐かしい気分になり嬉しくなります。
また、マルケッティの家具は、コンセプトをぶれずに今も伝え続けていることにも
再認識させられます。
1階はリビングルーム・ダイニングルーム・キッチン・書斎・会議室
2階はファミリーリビング・主寝室・ゲストルーム
地下1階はワインセラー
リビングルーム。
この時期は暖炉の前で奥様のおいしい手料理と
お二人のお好きなドイツワインをのみながら
寛いだひとときを楽しまれます。
ダイニングルーム。
アビターレならではのウォールナット無垢材の3mのテーブル。
そしてマルケッティのキッチン。
ダイニングルームの扉をあけると庭を一望できるバーベキューテラス。
地下のワインセラーもお客様独特のセンスのよさが伝わってきます。
2階へと導かれる階段ホール。
マルケッティ社リブレリアMG800シリーズ壁面収納家具は
リビング・書斎などいろいろな多面性があります。
現在は白塗装などの着色のバリエーションが増えオイル仕上げとの
コンビネーションも人気です。
ゲストルームはお部屋のテーマを赤・黄・緑色で使い分けています。
内装材・ファブリックもすべてお客様のコーディネイトです。
常にご友人達を招いておもてなしをされています。
最後にお客様が一番初めにアビターレでご購入いただいたヴァレオ社アームチェアー。
今も大事にご愛用いただいております。
また、ご購入された家具はすべてお使い続けてくださっています。
家具屋としてはこれ以上嬉しいことはありません。
ご夫婦はいつもご一緒に御来店いただき、アビターレを笑顔で見守ってくれます。
ご主人様のお仕事は全く畑違いの分野ですが、
アーティストとしての才能をお持ちのお客様は幼少の住まれた家の記憶、
海外でのホテルや街並みや印象に残った記憶など
さまざまな断片的なものをひとつにされた家を完成されました。
建築中、またお住まいの現在もご自分がプロデュ—スされて、
職人さんと泥まみれになって施工を一緒にされています。
失礼ですが、一見、お客様がどこにいらっしゃるかわからない程なのです。
いつも周りに人がたくさん集まってくる素敵なお人柄です。
まだ、夢は続いておりますが…私達も一緒に夢を追い続けている気持ちになり
本当に幸せです。
アビターレの家具をショールームと違った感性で表現してくださることに
私達も刺激を受け勉強になります。
今後も一人でも多くのお客様に夢のお手伝いができるようお役に立てるよう
努力していきたいと思います。
どうぞ良いお年をお迎えください。
来年もどうぞ宜しくお願い申し上げます。
掲載家具・小物に関しましてはアビターレまで直接お問合せください。