Nov 13, 2011
皆様、お元気でいらっしゃいますでしょうか?
久しぶりのお客様宅訪問になってしまいました。
今回は、建築誌‘’新建築”やインテリア雑誌”I’m home”でも紹介された、
S様邸にお伺いしてきました。
2010年春に家具を納品してから、しばらく時間が経ちましたので、
どのようにインテリアを楽しんでいられるかが楽しみです。
この日は、あいにくの雨でしたが、
乾燥した日も続いていたせいか緑があおあおとして
植物にとっては嬉しい天気のようでした。
外観からご案内いただきました。
こちらが車庫脇にあるエントランス、大きなアイアンのゲートがおしゃれです。
でも実はこちらはサブエントランスで、本当の玄関は下の写真。
サブエントランスを入りアプローチを進みます。
スリットの切ってある塀から家の中のガーデンが垣間見れます。
アプローチに置かれていたかわいらしい靴です。
そしてお玄関に飾られた鉢植え。
季節の彩りでとても素敵でした。
実際にはアプローチからは見えませんが、
先に、リビングダイニングルームから見えるガーデンをご紹介します。
植物は、シルバーリーフやブロンズリーフのような渋めの色合いがお好みということで、
甘くは無いのですが、自然で優しい雰囲気のお庭です。
庭の一角に コンクリート壁が飛び出してきたようにも見えるアウトドアダイニング。
照明やパラソルも完備されています。
お待たせいたしました。
次は、お家の中にお邪魔させていただきます。
もうかれこれ8年になります。
この8年の間に、ご購入された時期は、それぞれ違います。
クラシックなアームチェアーから始まり、数年後にモダンな黒革ソファー、
それからまた3年後に2色使いのダイニングセット・・・という流れがありました。
ダイニングセットをお選びいただいたタイミングは、ちょうどイタリア・マルケッティで
オイルと黒仕上げのコンビネーションが新作家具として発表された時代でした。
アビターレの家具とお客様の感性がぴったり合ったようで嬉しくも思います。
是非、S様の感性でコーディネイトされた空間をお楽しみください。
打放しのコンクリート壁にクラシックでエレガントなアームチェアー。
クールな素材に温かさがプラスされています。
玄関に飾られたオブジェ。
真っ先に目につきました。
美しい階段の向こう側にはお茶室が見えます。
御嬢様が活けたお花。窓越しに見える砥草。
和の心も忘れません。静寂な時を過ごせそうです。
<LDルーム>
先程のガーデンと一体化になったLDルーム。
黒を基調にしたインテリアはモダンxクラシック、鏡面仕上げx無垢材、
相反するテイストをうまく調和させています。
小物のディスプレイも統一感があります。
革ソファーにこのようなファブリック柄クッションと合わせるのも素敵です。
撮影中、奥様がサッとディスプレイしてくださいました。
ソファー横のサイドテーブル。天板の目がとても珍しく
ウニが入っているそうです。
ソファー・アームチェアー・ダイニングセットはアビターレの家具です。
いろいろなテイストの家具・小物と合わせて頂き、
家具の持ち味がさらに発揮されていました。
インテリアのコンセプトがしっかりしているので、素敵にまとまっています。
ダイニングテーブルは、2枚のウォールナットの無垢材をはぎ合わせてで作ったもの。
四角に切りそろえず、木の形をそのまま利用しています。
その時に手に入る材料で作る、特別なテーブルです。
チェアーも2色使いにしたことで、黒革のハード感にファブリックの優しさが加わっています。
マルケッティ社の家具は、同じ黒の塗装でも
アンティーク調にできるよさがあります。
クールすぎず無垢材の質感を感じながら・・・。
ダイニングで和菓子をご馳走になり、
和食器のテーブルセッティングも素敵でした。
実は京都、和久傳の月あかり(栗の入った水羊羹)をいただいたのですが、
とてもとても、美味しくて、食べることに熱中してしまい、
撮影を忘れてしまいました。大変失礼いたしました。
重厚感のあるこの扉は吹き抜け階段へと続きます。
美しい吹き抜けの階段、手摺はご主人さまのご実家の鉄工所で製作。
続いて2階にご案内いたします。
韓国の現代美術家の絵はこの家を建てるときの主題になったもの。
階段エリアはこの絵の似合う空間に作り上げました。
2階ではかわいらしいあひるのオブジェがお出迎えです。
そして、階段横のホール。パリのブティックにありそうな憩いの場所。
シャンデリアの淡い光に癒されそうです。
これから先は、それぞれの独創性を極めた個室のご案内です。
①クラシックスタイルなお部屋
奥様のお部屋には、マルケッティ社キャビネットTC039。
アビターレオープン以来定番の人気商品。
マルケッティ社製スワロフスキーのデザイン取っ手と
黒色仕上げでお部屋のアクセントになっています。
アイアンベッド・クラシックソファー・ヨーロッパ小物そして奥様お気に入りの絵画。
ヨーロッパのアンティックホテルに滞在しているような気分になる空間。
女性が憧れるお部屋でした。
②フレンチモロッコスタイルなお部屋
いつも奥様とご一緒に御来店される御嬢様のお部屋。
色使いの感性は、どこで培われたのでしょうか?
お二人は、感性がとても似ていらっしゃるということで、
二人三脚で家・インテリアづくりを始められたそうです。
建築家は、御嬢様のお知り合いの方(アトリエハレトケ・長崎辰哉建築士)だそうで、
方向性もじっくりお伝えしながらできたことも成功の秘訣だと思いました。
個性的で斬新なデザインのベッドヘッド。カラフルなパリ・ツェツェのキュービストライト。
御嬢様のコレクションのぬいぐるみ・・・。一度見ましたら脳裏から離れません。
内装はナラ無垢材無塗装のフローリングになんともいえないルビー色の壁。
ざらつきのあるアンティークな風合いをあえて使うことによって、
異国感漂う雰囲気を出していました。
アビターレオリジナルのスワロフスキーの木製取っ手を
クローゼットの色に合わせてオーダーいただきました。
③シンプルモダンなお部屋
奥様が居心地のいい演出を随所に工夫されています。
アビターレ定番のベッドFG126。ヘッドと本体の色を変え二色使いを楽しんでいます。
シンプルな中にもエレガントなアームチェアー・テーブルランプをアクセントにしています。
④フレンチカントリーなお部屋
白を基調にした清潔感あふれるお部屋。
家具を大事にされているS様のお気持ちは、家具屋としても嬉しいことです。
実は、お客様にはお家の中、すべてをくまなくご紹介いただきました。
せっかくですので、数あるシーンの中で何枚かをご紹介いたします。
<パウダールーム>
パウダールームには、インパクトのあるイタリア・ピエロ・フォルナセッティの壁紙。
そして、奥様が数ある中から厳選して選びぬいた美しいタイル。
またS様邸ではこのパウダールームだけではなく、
どのお部屋でも建築に埋め込まれた照明が美しい光を放っていました。
なんとスカイツリーのライティングデザイナーの戸恒浩人さんが
照明を担当されたそうです。さすがにプロのお仕事。
<お手洗い>
写真ではこのお手洗いの美しさをお伝えできないのが残念です。
床はプラチナと金でデザインが施された美しい大理石タイルが張ってありました。
イタリアから取寄せたそうです。
もう一つのトイレ。
何とオレンジのトイレットペーパー。
アクセントになって楽しいです。
<家事室>
S様がもともと持っていらっしゃるセンスで
本当に自分に好きなもの、自分の感性にピッタリくるものだけを選んで作り上げた家。
建築家にご自身の好みを伝えていく作業も大変なことだったと思います。
インテリアをとても楽しみに生活の一部になっている姿は、魅力的でした。
そして、まさに感性をカタチにされた家づくりに、私達は心動かされました。
S様には、一日お付き合いをいただきまして、
本当に御世話になり有難うございました。
実は、撮影後、美術館にもご案内いただきました。
お家を建てる経緯やその他あつかましくもいろいろなお話をさせていただき、
時間も忘れるほど楽しい時間を過ごしました。
心より感謝しております。
また、私達も一人一人のお客様にいろいろな夢を実現していただくために、
少しでもお力になれればと思っております。
(アビターレ取り扱い商品)
リビング
ソファー VINCENT200 (TUSCANY PIENZA)
アームチェアー mobilsedia
ダイニング
テーブル MM502
チェアー MM504
洋室①
キャビネット TC039
洋室②
取っ手 D74
洋室③
ベッド FG126
アームチェアー Meroni