Feb 9, 2018
今回、アビターレでは新春、桃の節句の時期にということで、
雛人形を展示いたしております。
茨城県が誇る工芸品、小佐畑人形店の『桂雛』・TAKAO KOSAHATAです。
季節感を彩ったショールームにしたいと思い、実現致しました。
こうやってブログを書いている最中も、足を止めショーウィンドウを
覗き込んでくださっています。
桂雛のパワーの存在感が伝わるのでしょうか。
人と人との繋がりに不思議なご縁を感じることはよくありますが、
アビターレでも素敵なエピソードがあります。
偶然が必然を呼ぶとはこういうことでしょうか。
長いお話になりますが、どうぞお付き合い下さい。
アビターレは今年5月でオープン22年目を迎えます。
これもひとえに皆様の御蔭でこの年月を重ねられたように思えます。
心より感謝いたしますと共に、今後ともどうぞご愛顧の程宜しくお願い申し上げます。
私共アビターレの関連会社に茨城県にある㈱山新という会社がございます。
㈱山新社長の山口がアビターレ社長として兼任しております。
一時期、マルケッティ家具をイタリアより日本にもってきて、
山新の店舗に婚礼家具用の家具として展示をしていました。
アビターレオープン前の出来事です。
当時その家具を購入されたお客様が今回ディスプレイした桂雛の
アトリエのスタッフの方だと知ったのです。
20年以上経ったつい最近のお話です。
後日談として直々にメンテナンスで山口社長がそのお客様宅にも
お邪魔したようです。
写真ではなかなか伝わらないこの存在感は、是非御来店いただき、
ご覧いただきたいものです。
雛人形といえば、節句品の既成概念がありますが、今回ご紹介しました作品は
インテリア感覚で飾っても素晴らしい作品。
イタリア家具を扱うアビターレでも、是非ご紹介したいと思ったのです。
イタリア・マルケッティ社・ウォールナット材のコンソールテーブルとの
相性も良く、本物の重みを感じさせてくれるようです。
雛人形は通常京都の西陣織をお使いになるのが主流のようですが、
日本の良き伝統文化は守りつつ、でも異感覚で洗練された
パターンオーダーメイド雛人形を実現されたのです。
小佐畑さんのアトリエにもマルケッティ家具を雛人形のディスプレイ台として
ご愛用いただいております。
そのマルケッティ社家具を婚礼家具としてご購入いただいたスタッフの方より
ご紹介いただいたようです。
これも不思議なご縁です。
今回展示した桂雛は京十番親王『FISBA : poem』
なんとFISBA社(スイス)のファブリック仕様の雛人形なのです。
私達もこのファブリックのサンプルがあり、贅沢な素敵な生地で
うっとりした記憶がございます。
この柄を額装に入れたお客様もいらっしゃる程でした。
ファブリックの特性や魅せ方を最大限に生かし製作された桂雛。
美しさに吸い込まれそうです。
その他に、茨城県名産の本場結城紬から作られた桂雛、
また思い入れのあるお手持ちの帯や着物からもオーダーメイドできるそうです。
人形作家 桂雛三代目喜凰 小佐畑孝雄さんに
いろいろなお話をお聞かせいただき、日本文化、歴史・・・
日本人で良かったなという温かい気持ちにもなりました。
職人としての生き様が情熱として伝わってくる方です。
話は元に戻りますが、
昨年秋に第33回茨城県工芸品展が山新にて開催されました。
もちろん桂雛も出展され、なんとアビターレ元スタッフの出久根ちせさん(茨城県出身)が
アートディレクターとして御活躍されているのです。
(2016年に絵画展をアビターレで開催し大好評でした。)
出久根さんより桂雛の良さはお話に聞いておりましたが、
今回実現でき本当に良かったと思います。
これもまたまた素敵なご縁です。
追伸:最後に山新では、
茨城県笠間市出身のプロゴルファー畑岡奈紗ちゃんとのスポンサー契約をしております。
奈紗ちゃんのお父さんとゆかりがあり、アビターレのお仕事を少し手伝ってくれていました。
アビターレオープン当時、奈紗ちゃんのお誕生をお喜びになっていたことが懐かしいです。
アビターレも応援しております。
家具倉庫が茨城県にあり、施工職人も茨城県出身です。
アビターレと茨城県、このご縁も大切にしていきたいと思います。